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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第5章 あの人と出会ってしまった




楽しい時間ほど、あっという間に過ぎてしまう。


「イルカって可愛くて賢いのね。もっと観ていたかったわ…」


「また今度来ようぜ。次は寧々の希望通り、後ろの席にしような」


「…もう一度、一番前で観てみたい。水飛沫を浴びながらのショーはとても楽しかったから」


「ククッ、すっかりお気に召したな。あんなにキラキラした目で見つめてたんだから、当たり前か」


五条くんは、また私の方を見ていたらしい。


私はイルカショーしか観ていなかったのに、五条くんはよそ見をしていたの?


「怒るなよ?デートなんだから、相手の様子も気になるだろ」


「デート…」


五条くんが私を見ているほどではない…にしても、五条くんがどんな反応をしているのかは、少し気になってはいた。


退屈させていないだろうか、どこか遠くに離れていっていないだろうか、頭の片隅には考えていた。


「寧々、俺の考えてきたプランはまだ終わりじゃないぜ?」


「イルカショーを観るまでしか聞いていないのだけれど」


「覚えてないのか?前に言っただろ」

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