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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第5章 あの人と出会ってしまった




「ご来場の皆様ー!お待たせいたしましたー!イルカショーの開演です!!」


飼育員さんの明るい声と同時に軽快な音楽が流れる。


「まずは本日頑張ってくれるイルカ達の紹介でーす!」


3匹のイルカがそれぞれ名前を呼ばれるたびに、ちょっとした芸を披露する。


ヒレをパチパチと動かして拍手をしたり、その場でオビレで立ち上がってみせたり、ぐるっと回ったり…。


可愛いらしいイルカがなんとも愛らしい動きをしているのは、人の心を掴むには十分だった。


「それでは、この吊り上げたバーの上を飛び越えてもらいましょう!」


「あんなに高いのに届くものなの?」


「まぁ、観てろって」


イルカの運動能力は極めて優れているとは聞くけれど、空中に固定されたバーまではかなりの高さがある。


それでも指示を出されたイルカはぐんぐんと泳ぎ出し、余裕を持ってバーを飛び越える大ジャンプをした。


凄いと思った瞬間に、バシャンッと跳ね上がった水飛沫が全身にかかる。


「カッパ着てても濡れたじゃない!」


「それが醍醐味なんだよ」


隣の五条くんを睨むと、彼はケラケラと笑っていた。

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