• テキストサイズ

〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第5章 あの人と出会ってしまった




「やめ…って!約束!約束するから…っ」


「ん、お利口さん。強引な手段で悪ぃな。こうでもしないと毎回気を遣わせそうでさ」


五条くんは伸ばした手をスッと引っ込めて、スタスタと歩き出す。


「行こうぜ。2回目のデート、全力で楽しもうな」


休日だからか1回目の時よりもお客さんが多くて、入場口は人でごった返していた。


「ちなみに俺の計画では、帰りには手を繋いでることになってる」


「不可能ね」


周りのカップルには手を繋いでいる人達も沢山いる。


私にはとても…そんなことは出来ない。


「寧々、人じゃなくて魚見に来たんだろ?順路通り回ろうぜ」


「そ、そうね」


そうだった、今回の目的は海の生き物を観ること。


周りの人間ばかり気にしていては、楽しむものも楽しめないわね。


「寧々!この魚の名前、オジサンだって!前来た時はいなかったよな!?」


「そうだと思う、サンゴ礁は綺麗だけどこの魚は…少し不気味ね」


カラフルで煌びやかなサンゴ礁を背景に泳ぐ不恰好な魚。


南国を思わせる赤茶っぽい体色と、顔に不自然に垂れ下がる長いヒゲ。

/ 323ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp