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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第5章 あの人と出会ってしまった




「…ありがとう。入館料は私が払うわ」


五条くんより一歩先を歩いて、チケット売り場に向かう。


「寧々ストップ。もうチケットは買ってある」


そう言って五条くんは、2枚組のチケットをひらひらとたなびかせた。


「随分と用意がいいのね」


「それだけ楽しみにしてたってこった。寧々とのデートをな」


「私は…水族館は楽しみ」


「素直になれよ?あと、入館する前に俺と1個約束してくんない?」


五条くんの口から飛び出た約束という言葉。


「私に触らないで」や「俺に惚れること」以外の条件が追加されるのだろうか。


「デートの時は俺が全額出す、約束な」


「それは申し訳ないわ」


「仮に、だ。寧々がこの約束を守らないなら、俺は今すぐ寧々に触る」


なんて不公平な条件なのかしら。


「そんな条件を出すような人「これは条件じゃねぇ。約束だ」


「約束?言葉を変えたところで、その話は呑めない」


「んじゃ、触っていいんだな?」


五条くんは大きな手のひらをぐわっと開き、私の頭スレスレにかざした。

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