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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第5章 あの人と出会ってしまった




10時丁度に来たバスに乗って、水族館を目指す。


初めて五条くんと出掛けた時には、行き先を知らずに乗ったけど、今回は目的地が分かってるから…少し、ワクワクする。


楽しみ、水族館が。


決して私が座った2人掛けの席の隣に、鎮座した五条くんとのお出掛けだからじゃない。


「また体を小さくしてるのね」


「当たり前だろ、寧々には同意を得た時以外は触らねーよ」


人が隙間に割って入ることのできない距離で。


それでも私には服の裾ひとつ触れない。


前回も…そうだった。


「でも意外だな。てっきり俺は寧々が1人掛けの方に座ると思ってた」


「そう…ね」


確かに言われてみれば、1人掛けの席もいくつか空いていた。


気づかなかった…?


無意識に2人掛けの席に座っていたようだった。


「この話は前回もしたのだけれど、お金は私が払うつもりよ」


「前回も言っただろ?忘れたのか?好きな子には奢りたいんだよ」


「自分の分だけでも払わせて」


「その気持ちだけで十二分だ。ありがとな」


お礼を言うのはこっちなのに。


五条くんはとても自然に2人分の料金を支払って先に降りた。


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