第4章 告白と返事
『凄く気持ち悪い』
今日は気が向いたからもう一度返事をしてあげよう。
私のメール1つで馬鹿みたいに喜んでるんだから、内容がどうであれ嬉しいはずでしょ。
「…って、えっ?」
メールの返信は来るだろうなと思っていた。
だって五条くんだから。
予想外だったのはメールではなく、電話が鳴ったこと。
「…もしもし」
「寧々!?メール読んだよ!俺のこと大好きって言ってくれてありがとな!」
「そんなこと言ってないけど」
「隠されたメッセージを読み取ったんだよ!寧々から俺への熱い気持ちがこもってた!」
この時点で着信に出たことを後悔した。
「メールも電話もやり取りするのは初めてだな!この前は初デートに2人だけの初任務!初体験も遠くな「切ってもいい?」
「照れるなよ」
「照れてない」
「俺は照れてる」
「自分で言って?」
「寧々が思ってるより初心だからね、俺。誰かと付き合うのも初めてなんだから」