第4章 告白と返事
私が抱いた違和感もきっとそのせい。
「さて…私はもう少し残るとするよ。寧々ちゃんはもう帰るだろう?」
「そうね」
夏油くんに促されるまま、先に教室を出た。
寮に戻ってから携帯をチェックすると、五条くんからメールが届いていた…それも何通も。
『寧々からの初めての返信じゃん!嬉しすぎて即保存したわ!』
『頑張れって言って欲しかったなー?今からでも言っていいんだけどなー?』
『おい寧々、返事しろよ!俺が任務で疲労してるんだから癒してくれよ!』
『よくよく考えたら寧々の存在自体が癒しだったわ。今日も可愛いな、会えてねぇけど』
終始意味の分からない文面の羅列に返事をする気は起きない。
文字だけでも異常なハイテンションが伝わってくる。
「今日も元気ね」
そう呟いた時
『任務完了ー!明日の朝には戻れるから待ってろよ、俺の寧々』
タイミングよく飛び込んできた追撃。
「ばーか」
最初以降、返信が1つもないのに送り続けて馬鹿みたいね。
「…よしっと」
五条くんって、本当に…