• テキストサイズ

〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第10章 知らない女の子と五条くん




「そ、それは…」


タイミングだとか切り札だとか、今じゃないとか…。


頭を埋め尽くすのは余計なことばかり。


キッパリ真っ直ぐと自分の気持ちを素直に言えたらいいのに…。


五条くんはレモネードを一気に飲み干し、サングラスをグイッと下にずらした。


そして、あわあわする私に任せてとウインクをする。


「硝子、寧々は人前で惚気るタイプじゃないってよ」


「そうなの?寧々」


「は、恥ずかしいから…!」


さっきの会話と立場が逆だ。


私だけは自分の性格を2人に代弁してもらっているけど…!


「寧々、無理に聞き出そうとしてごめん」


「いいのよ、硝子。言えない私が悪いのだから」


「でもバレバレってのは変わりないかな。寧々明るくなったもん」


「へ…っ、」


話は振り出しに戻る。


「もっと堂々と応援させてよ。友達でしょ?」


「あ…、しょ、硝子…?」


「潔く宣言しな」


圧を掛けるように人差し指をビシッと突きつけられて、逃げ場はどこにも無くて。


ごめんなんて思ってもいない建前すらも取っ払った硝子。


五条くんはメニュー表で顔を隠しているけど、両手がプルプル震えているのが分かる。


もしかして、い、今がその時なの…?


「私は…っ」


/ 323ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp