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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第10章 知らない女の子と五条くん




「頭を回すには甘いものが良いけどさー、寧々とお揃いが1番だって」


まだ不満を垂れる五条くんは、むすっとした顔のままレモネードをゴクっと飲んだ。


「うーわ、甘酸っぱいね、これ」


「五条にピッタリじゃん」


「なんでだよ」


硝子チョイスの飲み物に訝しげな五条くん。


「甘酸っぱい恋でもしてんでしょ。報われてんのか知らないけど」


「そういう硝子は苦い恋でもしてんのかぁ?恋愛なんて興味ないだろ」


「そうだね、今は寧々の気持ちを応援するので精一杯。自分のことなんて後回しかも」


「えっ…っ、硝子…!」


予想外の飛び火に面食らう。


飲みかけのカフェラテをごくんっと喉に落として、まだ余韻の残る口と混乱する頭。


スッキリしないのは口の中も頭の中も同じ。


「わ、私の気持ちって…そ、それって…」


もしかして、硝子にはお見通しなの?


発破を掛けても煮え切らない私に、追加の爆弾を落とした硝子。


「おおよその予想はついてるけど、寧々の口から聞くまでは知らないフリをしてるだけ」


「しょ、硝子っ…」


「別にすぐ気付いたわけじゃないよ。でも…そろそろ隠しきれなくなってるんじゃない?」


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