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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第10章 知らない女の子と五条くん




「寧々の下着を返せ泥棒ーーっっ!」


瞬間的に走り出した五条くんには、私の声は届かなかったらしい。


「俺以外が見るんじゃねぇーーー!!!」


何か大きな勘違いをした五条くんは、裏道に入り込もうとした泥棒をあっという間にとっ捕まえた。


紙袋に入っているのは下着ではなく靴下で、絶対に取り返したかったのは後から足した呪物なんだけど…。


首根っこを掴んで、体をズルズルと引き摺る様は…どっちが悪い人か分かったもんじゃない。


泥棒から取り返してくれた紙袋を持った五条くんは、それを私にグッと突き出した。


「他の男になんか渡さない。寧々、怪我はないか?」


「え、えぇ…怪我はしていないけど…」


手が触れることもなかったし、拒絶をするよりも早く持ち去られてしまったから。


後ろからの急襲では視界に収まらなくて、術式すら発動できなかった。


「やっぱ五条が捕まえるよね。通報しといたよ」


五条くんが走り出したのを見た硝子はすぐに悟り、携帯から警察に通報したのだと言った。


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