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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第3章 任務と楽しい思い出




「術式を開示するほどの敵でもない。このくらいどうってことないわ」


呪力を込めた右手の拳を敵の前に突き出す。


呪霊はその手に狙いを変えて攻撃を集中させる。


よっぽど腕に自信があるのか、無数の腕以外は動かさず棒立ち…本当に1級に相当するの?


「触れさせないと言ったはずよ。最も私もあなたに触りたくなんかないけど」


体を使った物理攻撃を叩き込むには、嫌でも呪霊に接触する必要がある。


でも私は自分から触れるのだって嫌。


開示しなくても分かるでしょうけど、私の術式は触れることなく相手を倒す。


「消えて」


握った拳をパッと開くと


濁った白い光が呪霊に向かって解き放たれる。


跡形もなく消え去る呪霊、さっきまでそこに存在していたかも怪しいほどに。


全部、全部、消えてしまえ。


私の汚物に塗れた過去の代わりに。


この手でいくら呪霊を祓っても払いきれない過去とわだかまり。


いつまでも精算することのできない感情。


「帰るわよ、五条くん」


「結構なお手前だな。1級1匹くらい余裕って顔も可愛い…ククッ、だけど寧々、この任務…俺がついてきて良かったなぁ?」


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