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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第10章 知らない女の子と五条くん




「絶対に嫌。俺、今から好きな子とメシ行くの。邪魔しないでくれる?」


「「「えっ…」」」


「えっ…な、なんでこっち見るのよ…」


五条くんが視線を向けた先には私しかいない。


目線をチラリと横にずらすと、隣にいた硝子はいつのまにか他人ほどの距離を取っていた。


煌びやかなお姉さん達の「え、この子?」という含みのある視線が突き刺さる。


「世界で一番可愛い俺の好きな子。だから他当たってよ」


五条くんは高らかに宣言して、私の元へとつかつかと歩み寄った。


お姉さん達もたじろぎながらではあれど、自然と道を開けた。


その場にいただけの通行人ですら、五条くんと私を交互に見比べている。


は、恥ずかしい…!


「行こう寧々」


五条くんは私の手を取り歩き出す。


後ろではお姉さん達が言葉を失っている。


「触らないで」の術式はなぜか発動しなくて、手は繋いだまま。


ずんずんと駅ビル内を突き進んで、一連のやり取りを見ていない人波に合流する。


「寧々、五条」


私達の少し後ろを離れて着いてきた硝子が声を掛けた。



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