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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第10章 知らない女の子と五条くん




「えっ…」「げぇ…」


近づいてくる私達に気づいた五条くんは、身動きが取れない状態だった。


「寧々!硝子!」


頭一つ抜けている分、困惑している五条くんの顔は見える。


だけど…


「あの子達何なんですか!?彼女ですか!?」


「お兄さーん!私達とご飯行きましょうよー!」


キャピキャピという言葉がお似合いの、派手な格好の知らない女性複数人に取り囲まれている。


10代後半から20歳くらいに見える年上のお姉さんの集団だ。


「待たせちゃってるから、そろそろ退いてくれる?」


「えー!何でですかー?ウチらが奢るんでいいでしょー?」


「…あのさぁ」


キャーキャーと騒ぐ女性達と違って、五条くんは冷静でどこか呆れた顔をしていた。


「邪魔なんだけど」


低くて愛想のない冷たい声。


五条くんの突き放すような言葉と声色を聞くのは初めてだ。


人柄を知っている私ですら、背筋がゾクっとなるような声音。


チラリと隣の硝子を見ると「おー怖い怖い」と両手を広げていた。


「せめて連絡先だけでもっ」


五条くんの右脇にいた女性が随分と押しの強い人だったようで、周りが一蹴され明らかに引っ込んだにも関わらず


彼女だけはしつこく絡み続けていた。


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