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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第10章 知らない女の子と五条くん




目撃情報は全部、五条くんで間違いないみたいね。


「五条、冥冥さんはいないけど、私ならいるよ。早く戻ってきて、お腹空いたんだけど」


「俺のせい!?硝子が寄り道するって言ったんじゃん」


私から携帯を借りた硝子が問答無用で五条くんに詰め寄る。


「ハハ、そんなの言ったっけ?あ、五条見えてきたじゃん。目立つからすぐ分かるよ。そんじゃーねー」


遠くの方から歩いてくる頭一つ分抜けた長身の男性。


白髪であることもゆうに確認できる大男を見つけた硝子は、有無を言わさず電話を切った。


「本当あいつ悪目立ちするよね」


「五条くんからは私達が見えてないでしょうけどね」


近くにあったベンチに腰掛けて、行き交う人々を何度も見送る。


何度も…何度も……。


人波が何度も流れていく。


「五条こなくない?」


「この距離で迷子にでもなったのかしら」


ベンチから立ち上がって、白い頭の見えた方を確認する。


「進んでなくない?寧々はどう思う?」


「立ち止まってるように見えるわね。こっちから出向いた方が良さそうだわ」


何か興味の惹かれるものでもあったのかしら?


それは分からないけど…早くご飯も食べたかったし、五条くんの方へ歩いていくことにした。

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