• テキストサイズ

〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第8章 違う人と任務




「足元はよく見ておくんだよ。あの時みたいに転んでも助けてあげられないかもしれない」


「その節はお世話になったと思うわ。それでも任務の最中になんて転ばないわ」


強がったわけではない。


本当に足元をすくわれそうなほどの闇を、得体の知れない闇を慎重に進んだ。


常に気を張って周囲を警戒しつつ、同時に索敵もこなしていく。


それでも…まるで呪物に足が生えて逃げ去ったように見つからない。


「おっと…行き止まりだ」


ひたすら真っ直ぐに歩いていたせいで、その先の進路を壁に拒まれる。


「1回戻りましょうか。見落としがあるかもしれないわ」


来た道を辿って、最初のエレベーターの乗り口まで戻る。


「おや?」「…変ね」


正確に時間を測ったわけでもないけど、エレベーターに辿り着くまでが妙に早い。


「二手に別れた方が効率は良さそうだけど、悟から寧々ちゃんに怪我をさせるなと言われているからね。護衛させてもらうよ」


右に行って壁を確認して、左に行ってまた戻る。


何度も直線距離を往復してみる。


「ねぇ、夏油くん…これって…」


/ 323ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp