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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第8章 違う人と任務




「なんだか気味が悪い…」


暗い視界の中で、どこからか視線を感じるような違和感。


帳の中には私と夏油くんしかいないはずなのに、存在を押し殺すような何かを感じる。


呪物に引き寄せられた呪霊…?


それとも「大鯰の髭」が持つ呪力によるものだとしたら…そう考えると納得がいく。


生き物の念が込められたものなのだから、どこかに目のような役割もあるのだろうか。


「こんなところに本当にあるのかしら?」


「何かの呪力は流れてるから、あるにはあるんだろうね。ただ…流れが一定じゃない。何かに阻害されているようだ」


それが視線かはハッキリしないと付け足した夏油くんは、呪霊を数体解き放って警備を敷く。


「…っ、待って夏油くん、近くなってる」


この広い空間で自分の半径10数メートルを索敵した結果、呪物はあと少しのところにあるようだ。


「寧々ちゃん、どの方向か分かるかい?」


「右斜め前から反応が…っ、おかしい…」


確かに呪物の場所を特定できそうだったのに、消えるように反応が途絶えてしまった。


そして私達は獲物を追いかけるように、誘い込まれるようにどんどん奥へと進んでいく。


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