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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第2章 馬鹿と告白と初デート




「…あの、その…」


言葉に詰まる私をよそに五条くんはゆっくりと距離を詰めた。


人間1人…の半分くらいの距離。


「寧々」


「ーーっ」


「大丈夫、言いたいことは分かってるって」


自分でも理解できていないことを、五条くんが…?


「寧々、私の部屋に来てって言いたいんだろ?」


「はぁ?」


「だけど…ごめんな、まだ付き合って一日目だし、そういうのはもうちょっと経ってからって考えてた。俺もまだいたいけな10代だし、そういうのは手順も踏んでから…な?」


「馬鹿じゃなくて大馬鹿ね」


困り眉で身をくねらせながら、乙女の様に恥じらう大男に呆れるしかない。


「ーー帰るっ」


顔色を見られないように、五条くんの方なんか振り向いてやらない。


足早に逃げるように部屋に帰った。


自室に帰り着いて、扉をドンッと閉めてようやく胸を撫で下ろす。


「なんで楽しいって思っちゃったんだろ…」


水族館というイベントはとにかく、ただ会話をしながら道を歩くだけなのに。


それなのに、なんで「楽しい」思い出になるんだろう…っ。

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