• テキストサイズ

〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第2章 馬鹿と告白と初デート




馴染みのない言葉を今実際に体験している。


今日は不思議なことが多い…。


「ん、降りるぞ」


「ま、待って!」


もちろん五条くんは待ってなんかくれない。


2人分のお金を流し込むと、さっさと降りて行ってしまった。


さっきまで乗っていたバスを見送りながら、五条くんは思い切り体を伸ばした。


「ふぅ〜、狭かったぁ〜」


「ごめんなさい、触らないように気を使わせてしまったのね」


「気にすんなよ。寧々との約束だから。俺はちゃんと約束を守る男だぞ…っと!」


ぐいーっと腕を伸ばして、肩をぐるぐると回す。


「…よし、帰るか!」


「うん」


すっかり暗くなった道を人間1人分の距離を開けながら並んで歩く。


「寧々、明日の授業の体術訓練だけど俺達付き合いましたーってことでさ、俺とペア組む?」


「嫌」


「またまた〜恥ずかしがっちゃって〜」


「なんなら、公に宣言するのは止めてほしいんだけど」


五条悟…五条家という後ろ盾は、そう易々と明かしていい手の内じゃない。


兄や両親が知ったらどんな手段に出るかも分からない。


その時のことも考えて対策を練るまでは、切り札を取っておかなくては。


ここ一番で使った方が、兄達の目論見を打ち砕けるかもしれない。


それから…好きでもない人と公衆の面前で恋人ごっこなんてごめんよ。


「寧々は止めてほしいことが色々あるね。でも全部受け入れるよ、だって寧々が好きだから」


/ 323ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp