第7章 夏休みといえば
「ちょっとエロいな」
「!?!?」
すぐに反論したかったのに、もごもごと口の中で咀嚼していては言い返せなかった。
「ゲホッ…!ちょ、ちょっと五条くんっ!」
「口いっぱいに頬張るのはズルいだろ…」
やっと飲み込んだ私に、五条くんは飲み物を手渡した。
「あ、ありがとう」
濃い味付けのものばかり食べていたから、口の中をスッキリできる飲み物は嬉しかった。
五条くんの変態発言にびっくりして咽せていたのもあるし……
「フランクフルトからのカルピス…エロいな」
「ぐふっ!?」
口に含んだカルピスを吹き出さないようにするのがやっと。
「ぐ…っ、ぐふ…っ、!!」
五条くんが渡したんじゃない!
「お、落ち着け寧々、ごっくんしろ…あ、ごっくんもエ「ガハッ…グッ…ぅ、ご…っじょ…」
「ごじょ…う、くん…っゲホッ、あなっ…たね…!」
ひとしきり咽せ返った後、反省した五条くんは私に天然水を手渡した。
「俺が悪かった!許してくれ!でも寧々はエロ「五条くんなんて嫌い!」