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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第7章 夏休みといえば




「寧々、授業中もずっと見てるんだけどよ。そのシャーペン、ちゃんと使ってくれてんだな」


「せっかく買ってもらったから、使わないのも悪いと思って」


そういえば私はシャーペンを、五条くんはボールペンを使ってなんて言ったっけ。


微妙にお揃いじゃないちぐはぐさが、私達の訳ありの恋人っぽくて素敵ね…なんて。


「もちろん俺も持ち歩いてっからよ…ほら!」


五条くんは持参したペンケースからお揃いのボールペンとシャーペンを取り出した。


3匹の小さなイルカがチラリと揺れる。


「私もボールペンはペンケースに入れてはいるわ」


ペンケースの中では4匹目のイルカが小刻みに揺れていた。


「使ってはないけどね」


嘘、本当は書類にサインをする時や任務報告書の作成に使ってる。


インクも減って掠れかけているけど、気付かれることはないでしょ。


「ちょっと寧々の貸して!俺のとどっちがインク減ってるか「あ、ちょっと!」


五条くんは有無を言わさず、私のペンケースからボールペンを抜き取ると、自分のと合わせて両手に持った。


そしてノートの上の余白部分にぐるぐると円を描いた。


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