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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第6章 クッキーとゼリー




「そんなことで変わらないでしょ…ぅ」


誰かに食べさせてもらうことで味が変化するなんてこと……。


「寧々みたいに甘くなったって言ってんだよ。次は寧々が食べる番な」


「んむっ!?」


五条くんは私が持っていたスプーンをひょいっと抜き取ると、ゼリーを掬って否応なしに私に食べさせた。


拒否をする暇もなく口の中へ届けられたゼリーは、おかしいくらいに甘かった。


物足りないと思ったのはどこ吹く風。


甘さが口の中から広がり出し、全体に染み渡る。


甘くて、甘くて、甘いのに、もう一口、またもう一口と食べたくなる。


本当に同じものなのかと疑うくらい、白桃の甘さが際立った美味しいゼリーだった。


「…!美味しい…さっきと違って甘さを感じるわ…」


「なんでだと思う?寧々」


「……さぁ?馬鹿だから分からないわね」


「ククッ、強がんなよ。いつまでも可愛いけどな」


お互いが口をつけた1つのスプーンと、1つのゼリー。


もっと食べたいのに、食べるものは1つしかない。


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