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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第6章 クッキーとゼリー




「ちょっと…!」


「んー…味が薄いな。全っ然甘くねぇ」


やっぱりそういうものなのね、と納得しかけたのに


「寧々、次は寧々が俺に食べさせて」


「えっ」


そういう「次」もある…のね…?


「寧々が今持ってる方のスプーンでな」


「えっっ」


私の右手にあるスプーンは、私が口をつけたもので、それを自ら五条くんの口に運ぶなんてことは…!


「あ、足さえ動けば…っ」


上半身はぎこちなくとも動かせるのに、ベッドの中に伸ばした足は一向に力が入らない。


逃げも隠れも出来ない私は、ニコニコと…とてつもなくニコニコと笑う五条くんと向かい合うしかない。


顔を逸らしたところで、五条くんが一歩も譲る気がないのは変わらない。


「寧々、あーん」


五条くんは口をあんぐりと開けて、早く早くと指で指し示す。


「せ、せめてスプーンは自分のを使ったらどう?」


「やなこった」


そう言って五条くんは、自分の手にあったスプーンをゴミ箱に向かって投げた。


投げられたスプーンは、背面にあるゴミ箱に狙ったかのように収まる。

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