• テキストサイズ

〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第6章 クッキーとゼリー




時刻は深夜3時。


朝になるまではもう少しだった。


「今更帰らねーよ。ゼリーだって食べかけなんだからよ」


「そのゼリーは持ち帰っていいから」


「んじゃ、有り難く…」


五条くんは持ち帰るでもなく、その場にドスンと腰を下ろすと、食べかけのゼリーを勢いよく食べ切った。


……例のスプーンで。


「寧々にはこっちの白桃ゼリーをやろう。ほら、食べろ」


「あ、ありがとう」


ご丁寧に新品のスプーンと一緒に渡してくれる。


きっとお互い食べ終わったら帰るのよね…?


「……あんまり、甘くないわね」


どうしてかしらね、ミカンと白桃なら当然、桃の方が甘いはずなのに。


どこか物足りない味気のないゼリー。


美味しいのだけど、あっさりとしていて寂しい味がする。


「美味しくねぇの?俺にも一口くれよ」


「ええ、どうぞ。新品のスプーンでね」


五条くんは私の忠告を聞き流して、みかんゼリーを食べたスプーンでそのまま掬った。

/ 323ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp