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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第6章 クッキーとゼリー




「どっちも欲しいんだろ?」


私が否定するよりも先に、みかんゼリーを一口頬張ると


「口移しされたかったんだな」


とんでもない勘違いをかまして、私に迫った。


「き、気持ち悪い…!」


勘違いとは言ったけれど、この顔は間違いなく確信犯でしょう!?


「ん」


私の体が思うように動かないせいで、人間0.1人分の距離もない。


どんなに顔を背けても、五条くんがその気になってしまえば…唇は最も簡単にくっ付く…けど!


「そ、そういうのは…まっ、まだする気はないから!」 


「まだ?」


「えっ…わ、私…何を…」


五条くんはごくんと飲み込むと、満面の笑みで…いえ、したり顔でそれはそれは嬉しそうに


「まだ、な。言ったな?寧々」


自分の発言の愚かさに気づくのはすぐだった。


「なっ…!なっ…!」


熟れたみかんのように顔が染まっていく。


気恥ずかしい気持ちでいっぱいなのに、逃げ出すことは出来なかった。


逃げることしか出来ないのに、それすら出来なかった。


「五条くんなんて大嫌いよ!か、帰って…!!」


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