• テキストサイズ

〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第6章 クッキーとゼリー




「はっ?えっ?」


五条くんは私の使ったスプーンでゼリーを掬い、なんてことないように自分の口へ運んだ。


「ん、甘いな。甘ったるい」


「ちょ、ちょっと!?」


びっくりしているのは私だけで、五条くんは至極同然のように飲み込んだ。


「私の「寧々、あーんしろ」


「た、食べるわけないでしょ…っ」


流れるような動作で2口目を掬うと、私の口元に差し出した。


「五条くんも食べたかったのなら、別のスプーンで…っ」


事実、テーブルの上にはコンビニから貰ってきたであろう、プラスチックのスプーンがもう一つ置いてあった。


だけれど取りに行こうにも、体が未だに言うことを聞かない。


五条くんはそれを良いことに、ベッドから動けない私にスプーンをぐいぐいと寄せた。


「なんだよ寧々、キスされたいのか?」


「そんなわけ…っ」


なんて傲慢で横柄な猫なのでしょう。


「ん、アレか。アレがいいんだな?」


五条くんは私の視線の先にある、未使用のスプーンをチラリと見た。


「みかんゼリーもキスも…」

/ 323ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp