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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第6章 クッキーとゼリー




そこまで強引にして「あーん」を成立させたい五条くんと、絶対に自分で食べたい私。


「どっちか選べよ。俺のキスか、みかんゼリーか」


「拒否権はないの?」


「寧々に拒絶されるのは……もう耐えられねぇな」


それまで強気な態度を見せていた五条くんが、しゅんと落ち込んだように見えて。


「寧々は…どっちも嫌なのか…?」


子供のようにしょげた顔をした。


「……み、みかんゼリーで」


蒼い瞳が海面のように、揺蕩うように波打つから。


そんなにうるうるした目を向けられたら、選ばざるを得ないじゃないの。


「俺のキスじゃなくていいのか…?」


「圧倒的にみかんゼリーが良いわね」


「んだよ、つまんねーな」


どうやら五条くんは私の選択にご不満のようで。


一瞬にして太々しい態度の大型猫へと変貌した。


「はい寧々、あーん」


つまんないと言った割には、心底楽しそうに餌付けをする。


「…ん、美味しい…」


プラスチックのスプーンで食べる、なんてことのないみかんゼリー。


それでも甘くて、甘くて、甘くて、とろけてしまうのはゼリーなのか私の方なのか。


「んじゃ、俺も一口」


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