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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第6章 クッキーとゼリー




「寧々安心しろ、俺はずっと寧々の隣にいるし味方だ」


五条くんの声…私の名前を呼ぶ声…なんて…温かいのだろう。


声色にほっとするような温もりが込められている。


落ち着いた声に、ほんの少しずつ心がほぐれていく。


緊張して張り詰めていた体から鉛が一つ、また一つと外れていく。


「ん、起き上がれそうか?」


なんで五条くんを見るとこんなにも…心が……。


「自分で起き上がれるわ」


強がった私の素直じゃない言葉なんてお見通しなのね。


「ほらよ」


五条くんは優しく手を差し伸べた。


「つ、次はないからっ」


「はいはい、こんな時くらい素直になりましょーねー」


「だから子供扱いしないでって!」


赤ちゃんに接するくらいに優しく、ゆっくりと引き上げた。


完全に鉛が落としきれていない体に、五条くんが買ってきてくれた水が染み渡る。


喉が潤うのと同時に心がゆらりと揺れた。


水を飲む私のことを、蒼い瞳がゆらめく五条くんはじっと見つめていた。


「ありがとう、倒れた私を介抱してくれて」


「介抱じゃねぇよ。隣にいただけだ」


五条くんだって素直じゃないのね。


テーブルの上には沢山の飲み物とお菓子、ゼリーに熱さまシートなど看病に必要そうなものが一式揃っていた。


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