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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第6章 クッキーとゼリー




「喉乾いてないか?自販機で買ってきたやつあるから飲めよ」


「あ、ありがとう」


泣き潰した喉はカラカラに乾いていた。


五条くんはむくりと起き上がって、飲み物を取りに行こうとする。


「…待って!い、行かないで…っ」


「寧々?」


体は1ミリも動かせないのに、反動のように大きな声が飛び出た。


「ゲホッ…っ、隣にいて…っ、お願い…っ」


「どうした?大丈夫だ、隣にいる。不安にさせてごめんな。大丈夫、大丈夫だ、寧々」


五条くんが私の側を離れようとしたから。


咄嗟に呼び止めてしまった。


隣がガラ空きのベッドを見た時に、そこに兄のような幻覚が見えて。


実際は兄はもうここには居ないのに。


再びゆっくりと横になった五条くんの蒼い瞳を見つめていると、兄らしきものはスーッと消えていく。


怖かった。


兄は場所を選ばす、衝動的に虐待をすることが多かったけど…1番多かったのはベッドでの加虐だったから。


兄のベッドだろうと私のベッドだろうと、その上で行われるのは兄妹間の最低最悪な行為。


一方的に兄を打ち付けられた過去がぶり返す。


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