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〖呪術廻戦〗大人しく抱かれてろ【R18】

第6章 クッキーとゼリー




「寧々はお兄ちゃんっ子だから術式が効きやすいねぇ。さて、僕は帰るよ」


「お兄様っ!許してっ…!ごめんなさいっ…私が悪い子でした…っ、許して…っ、ごめんなさい…っ、ごめんなさ…いっ…!」


「寧々!落ち着け、俺が隣にいる!」


「無理だよ、五条悟。その術式は寧々専用なんだから。キミには解けない」


お兄様に蝕まれていく。


高専までの帰り道で会った時は見逃していくれていた…そんな優しさがずっと続くわけがない。


お兄様は私を支配する。


教え込まれた、叩き込まれた、刻み込まれた、お兄様に服従する心。


逆らってはいけない、私はお兄様のお人形だから。


復讐?そんなこともうしない…っ、しないから…やめて…苦しい…っ。


酸素があるはずなのに、喉が握りつぶされたように息が出来ない。


それでもお兄様に許しを乞う声だけが絞り出せる。


生きながら殺されていく。


なんて私は滑稽なのだろう。


五条くんが隣にいる事で、立ち直れたと思わされていた。


根深く刺しこまれた傷跡が癒えていることなど、あり得ないのに。


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