第3章 黒の教団
は考える。
悪魔だとして、黒の教団の秘密を調べることは可能なのか…
そんなこと今までに聞いたことない。
しかもは一番下っ端なので、過去にあったとしても知る由もない。
降参と両手を上げるアレンには目をつぶり鎖を戻した。
「あー、どうしよう。専門外。考えたくない。後処理とかめんどー。ホントか嘘かなんてわかんないしー!」
ブンブンと頭を振っていると空から隣に人影が落ちてきた。
「何してる」
空から降ってきたのは先輩の神田。
「さっさと殺せ」
胸元の包帯が痛々しい彼は、アレンを親の仇であるかのように睨んでいた。
「医務室から出てきて大丈夫なの?」
「そんな軟弱じゃない」
「婦長に言っちゃお!」
ニシシと笑うに眉を寄せる神田。
彼は「好きにしろ」と戦闘モードが切れてしまったの代わりに前に出て六幻の鞘に手を伸ばす。
《!神田!攻撃をやめろ!》
黒い通信ゴーレムからリーバーの慌てたような声が聞こえて言われた通り固まっていると警告が止まり門がゆっくりと開いていく。
《入城を許可します。アレン・ウォーカーくん》
それは、落ち着いたコムイの声。
今しがた手紙を見つけてアレンのことを把握したコムイ達だったがそんな事をが察する事などできない。
「でも悪魔なんでしょ?」
は救いを求めて目を門番に向けるが、勢いよく逸らされた。
門番が叫んだから飛び降りたのに!
「まさか、内部にも悪魔が!?」
はい、そうですか!と大人しくできるではない。
内部が危ないと勝手に妄想したは鎖を腕に巻き付け戦闘態勢になるが神田に鎖を押さえられ動けなくなる。
「そんな事があってたまるか。コムイどういうことだ」
《ごめんねー早トチリ!その子クロス元帥の弟子だった。ほら謝ってリーバー班長…オレのせいみたいな言い方ー!》
コムイとリーバーが通信ゴーレムの向こうで揉めているがにはどうでもいい。
「うぅ…でも門番がぁぁ」
なんのために大好きな肉まんを一気に飲み込んで、城のてっぺんにから降りてきたと思っているのだ。
あ、そうなの?で収まるわけない。