第2章 添い寝の秘密
「最近、ぼんさんの様子がおかしい」
ある日の夜、僕はまた、MENとこっそり、ぼんおらの話をする会を開いていた。
「そうなんすか?」
MENが半分とぼけたように聞き返すもんだから、知ってる癖にと呟きながら、僕は話を続けた。
「ぼんさん、最近ずっとリビングで寝てるんだよ」
「あー、そうっすね」
邪魔なら言えば避けてくれるんじゃないすかとMENは話すが、問題なのはそこではないのだ。
「僕が声掛けたら部屋に戻って行くんだけどさ」と僕は言う。「その後すぐに、おらふくんが起きてくるんだよね」
「それ、朝の話っすか?」
「そうなんだよ」
僕はうーんと考え込む。ぼんさんが夜リビングで寝ている理由と、入れ違いにおらふくんが起きてくることがグットタイミング過ぎるのだ。
「MEN、何か知らない?」
「いやぁ、分かんないっすねぇ……」
MENは首を傾げるばかりだ。ここは、本人に聞いた方が早いのかもしれない。
「僕、ぼんさんに聞いてみるよ」