第3章 ドキドキ温泉?
そうして僕たちが温泉に上がり、拠点に戻ってくると。
リビングに置いてあるソファに二つの頭が見えた。
「あ、おかえりなさい。ポーション冷やして置きました」
すでに元気そうなおんりーが、冷蔵庫から出した回復のポーションを僕たちに渡しながらそう言った。ありがとう、と受け取って僕もリビングに向かうと。
「すぅ……Zzz」
「ぐぅぐぅ……Zzz」
ソファには、ぼんおらがお互い頭を寄せ合って寝ていたのである。
「ちょ、ちょっと、MEN……」
思わずMENを呼んでしまった僕。だけどMENはすぐに来てくれて、二人の寝顔を直視することになった。
「仲良いっすね、この二人」
仲良いも何も、これはどう見ても恋人同士がやるようなソレ。MENが二人を起こさないように小さく笑いながら部屋に戻って行った。おんりーもすでに部屋に戻っている。
「本当に二人、付き合ってないのか……?」
囁くように寝ている二人に聞いても、答えは返って来なかった。本当に二人とも、僕たちの前でイチャイチャし過ぎな気がした。
おしまい