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さよなら桃源郷(銀魂:銀時夢)

第3章 あたたかな


 この時、銀時はあくまで「提案」をしているだけだった。菊は己で薬を塗る事も出来るし、薬を子宮に塗ること自体を断る事も出来る。外部から見える傷を治さない事を銀時は許さなかったが、さすがに子宮だけは菊の任意で行う事にしたのだ。

 もし、菊が銀時に触れることを許せば、性行為の前戯に近い行為を二人で行う事になる。そうなれば菊が快感、もしくは痛みで声を上げるかもしれない。そうなった場合を考えて、銀時は念のために子供らと定春を志村家の道場へ預けたのだ。全ては菊が自由に選択出来る場を作るために。

 それを察した菊は、少し体を強張らせながらも了承の意を示した。「薬を塗る」のを言い訳に強姦紛いな事をされる可能性を脳裏に浮かべたが、万事屋で過ごす間で知った銀時の人柄を信用してみる事にしたのだ。

 頷いたのを見た銀時は、菊をあぐらをかいた膝の上へ招いた。膝上に座った菊に腕をまわし、緊張した体をできるだけ優しく扱う。薬を全身に塗る際、マッサージをするように手を動かしたのが良かったのか、菊の体は血がよく通っていて熱を帯びていた。そこにもう少し愛撫をしてやれば、局部は銀時の指を入れる準備がすぐに整った。
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