第8章 子の心、親知らず
「ちょっと貴女、一体どういうつもりなのよ」
「……どなたですか?」
「『どなた』ですって? ふざけんじゃないわよ、それはこっちの台詞よ。何? 何なの? 何で一気に銀さんと同じ屋根の下で暮らしてる女が増えてる訳? いつの間にぽっと出のキャラが美味しい状況に居座ってるのよ。ただでさえ月詠とかって言う『わっち女』が登場してイライラしてる時に同棲ですって? ふざけんじゃないわよ! あの『わっち女』が吉原篇と紅蜘蛛篇で出ずっぱりだった上に、銀さんに胸を揉まれただけでも腹立たしいのに今度は同棲? 何様のつもりなのかしら? この連載では『人気投票篇』はやらないからって甘く見てたようね。私が銀さんの周りで起こってる事を把握してないとでも思った? 残念ね! 原作みたいにお妙さんや九兵衛さんに言われなくても調査済みなのよ! あの煙管女も貴女も銀さんに纏わりついてるのは、全部この猿飛あやめが調べたわ。銀さんに『ピー』や『ピー』とか『ピーーー』な事までされたらしいじゃないのォオオ!!! キイィィイイ!!! 羨ましいじゃないゴラァア!!!! 何なのよアンタ!? ホント何なのよ!? どうせアンタもカマトトぶりながら『わっちぃ』だの『ありんすぅ』なんつって銀さんを誑かしたんでしょう!!? そうだって言えこのメスぶっとぅごふっ!!」
「うるせェエエ!!! なに勝手に上がり込んで騒いでんだこの変態ストーカーが!!」