第2章 雨空
目的地に着いて車を停めて
助手席の麗奈の肩を揺すりながら声をかける
大夢 「おい、起きろよ…麗奈」
「起きろよ…着いたぞ」
「まだ、眠い…」
ゆっくりと目を開けたら、波の音 潮の香りが匂いで
意識がはっきりしてくる
「海だ~」
「何で?海?」
大夢 「良いから、車から降りろ」
車から降り暫くして沈黙しながら、砂浜を歩く
「ねぇ、人て死んだらどこ行くだろうね」
大夢 「さぁな」
海がすきだ
波の音 潮の香り 空を見上げれば星が燦々と
輝いてるのを身体全体で感じられる
「大夢、いつものやろうよ」
大夢 「ダメだ」
「やだ!絶対にやるの!」
大夢の目真っすぐ見て
今にも泣きそうな顔で言う
まるで、小さな女の子が駄々を捏ねるように
大夢が弱い事知っている
大夢 「わ、分かった」
「ルールはいつもと同じ
すこ先に岩場までさきについた方がジュース奢る事」
大夢 「いいぜ、負けるきしなぜ」
「まぁ、大夢に負ける気ないけど」
「準備はいい?」
2人はおもいきり走った
大の大人2人が裸足で全力疾走で
砂浜を走った