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こちら、MOB飼育係[dzl]

第12章 私目線


 そんな私と、五人のMOBが暮らしているこの家で、私は真夏の寝苦しい朝、体調を崩した。
 最初はベットから起き上がるのもしんどくて、布団からも出たくなかった。次になんとか会社に電話し、体調が悪いので休むと連絡。
 体を引きずるようにベットから下りるが、立ち上がる力がなくてそのまま床に倒れ込んだ。
 朝はお風呂というルーティンが身についたMEN豚が、どうやったのか鍵の掛かった飼育カゴから出てきて私のそばにやって来た。私はなんとかMEN豚を撫でながら、他のみんなの飼育カゴの鍵を外してきて、と言った。
 器用とはいえ、まさか手乗り豚に言葉が通じ、鍵が外せるとは思わなかったのだが、このままだと五人が閉じ込められたままだという心苦しさから出てきた言葉だった。これを聞いたMEN豚は躊躇いがちにその場をウロウロした後、部屋を出て行った。
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