第5章 潜水艦と日常
「わたしにだけ?」
いや、でもそうかも。あれ?って思って、他のみんなとの距離感はどうなんだろう?と観察してみたけれど、変わらない距離に見えた。
「……わたし何かしちゃったのかな?」
「え〜?リアがキャプテンに〜??」
「……キャプテンがリアに何かしたってんなら想像つくけど」
「ローくんには何もされてないよ?」
う〜ん、と考えるペンギンくんと少し気まずそうに言うシャチくん。
ん?シャチくん、もしかして何か心当たりが?
「まあ!直接聞いてみてもいんじゃね!」
「だな!案外しょうもないことかもしんないし、もともとがキャプテン、ベッタリすぎたんだよ!」
「んん……まあ、何が悪いのか心当たりない状態で謝ってもそんなの誠意も何も無いよね……あとで聞きに行ってみる」
ちょうど借りてる本で聞きたいこともあったし。
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「で?お前何か知ってんだろ?」
「え?あー、あんときペンギンいなかったっけか」
「あの時?」
「リアがさァ、おれらに膝枕してくれた時あったじゃん?」
「ああ、あった」
「あの時、足痺れたっていうリアをキャプテンが部屋まで送ってったじゃん。そん時まではペンギンもいたろ?」
「おう」
「戻ってきたキャプテンに、リアがベビードール買ったらしいって話をしたんだよ」
「お、おまッ…!」
「キャプテン以外には言いふらしてねェよ?」
「おまッ…!グッジョブ!!!…じゃあキャプテンがリアによそよそしいってのは…」
「自室に戻ったキャプテンがどうしたかまではさすがに知らねェけど」
「いや、ヤッたろ。1人で」
「いやァ、教えた時の顔、ペンギン見れなかったの残念だったな」
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙見たかった〜!!!!!キャプテンの顔、どんなだったか教えろ!!!」
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