第4章 日向ぼっこ
シャチから話を聞いて足早に自室へと戻る。
扉を開け、すぐに閉めて鍵まで締めた。
そのままベッドへ腰掛ける。
「……くそッ」
シャチから話を聞いた後から、ベビードールとやらを着たリアが頭から離れない。
名称までは気にしていなかったが、シャチがイッカクから教えてもらったという説明を聞いて、今までに相手をした女たちの中に着ている奴らがいたのを思い出した。
それらは本来の用途だの意味合いは知らないが、娼婦が着ているということもあって『男を誘うだけのもの』という認識だった。
それをあのリアが着るというのか。
今思えば、リアに医学書を渡しに行った際にベッドにあったもの、そして先程ロッカーを開けて自分の服の横に畳まれて置いてあったもの、恐らくあれらは同一物で、素材からしてもしや──────
買ったデザインは知らない。それ故なのか、過去の娼婦が着ていたものを何とか思い浮かべると次第に記憶の中の娼婦がリアの顔や体つきに変わっていく。
「ッ…!」
それだけでズクズクと下半身に熱が集まっていく。
着ている姿の想像だけならまだいい。しかしおれは一部だがリアの肌の柔らかさ、質感や感触を知ってしまっている。
それがより頭の中のリアにリアルさを付け足していく要因になる。
集まる熱に堪らずズボンの前を寛げる。半勃ちになり下着を押し上げるソレを取り出し、頭の中のリアに集中しながら軽く扱くだけで容易にカウパーが出始めた。
「ハッ……早すぎだろ……ッ」
漏れ出たそれを右の手のひらに馴染ませるように鈴口に押し当て撫でる。
「ッ…!」
脳内ではベビードールを着たリアが艶めかしく動き、時折聞いた、まるで情事中のような声が再生される。
竿全体に先走りを塗りたくり、人差し指と中指、そして親指で輪を作るようにしてカリ首から陰嚢までの竿を上下させる。
少しずつ輪を握る手を強めていけばカウパーの量が増えていく。
ヌチッヌチッヌチッ
グチッグチッグチッグチッ
音が変わる頃にはもう片方の手で睾丸を弄び始めれば昇り詰めた肉棒は最高潮に膨れ上がる。それに合わせて脳内のリアがおれを誘うように頬を紅潮させ、腰をくねらせるように動く。