第3章 上陸
「そ、そう言って貰えるのは嬉しいんだけど…!あまりたくさんあっても仕舞うところがないし……他にも必要なもの買いに行こ?」
「ええぇぇえ〜〜〜〜〜〜〜〜」
盛大に残念がるイッカクちゃん。
「それにもっとイッカクちゃんとお互いに似合いそうなの見たりとかしたいよ。今わたしの分しか見てないから……わたしもイッカクちゃんに似合うの探したい」
ということでもう少し落ち着いて2人で見させてください、と手を握ると抱きしめられた。イッカクちゃんの豊満なお胸がぎゅう、とわたしに当たる。
「そういうのずるい〜〜〜〜!!!可愛い〜〜〜〜!!!しょうがないね!今度は下着類見に行こ!」
「イッカクちゃん、下着類見に行こってのはあまり大声で言わない方が……」
幸い、お店の中は女性客だらけではあったけれど、声の大きさに周りの視線が痛かった……。
「下着は特に多い方がいいよ」
「そうなの?」
「うん。洗えないことも多いし、長時間服は着替えれないにしても下着だけでも替えたくなるし」
「そっか……」
「ま、男共にはわからんだろうけど」
「あはは…」
そう言いながら今度はイッカクちゃんも自分の分の下着も見ていく。やっぱりわたしよりカップ数大きい、、、そしてアンダーのサイズはわたしより小さい、、、
「……わたしも鍛えればあるいは……?」
「ん?どうした?」
「……イッカクちゃん、胸大きいよね……それでいて細いよね……」
「ああ、まあ鍛えてるし…環境的にも、って何、気にしてんの?」
「うん……胸はまあどうにもならないにしてもお腹周りのお肉含め肉付きが……」
言い淀むと何の躊躇いも容赦もなくイッカクちゃんがわたしの外套やローくんのトレーナーさえも通り越してわたしのお腹の肉を摘んだ。
「うぎ、」
「やわらか〜い!可愛いじゃん」
むにむにと両手で摘まれる。
「や、やめて、、」
「鍛えるのもいいけどこの柔らかさは抱き心地いいからそのまんまでもいいんじゃない。デブってわけじゃないんだし。むしろ女らしい丸っこさでエロいよ」
「ェロい?!」
予想外の言葉に声が裏返ってしまった。
この体に『エロい』という言葉を当てはめられるとは全く思わなかった。『醜い』なら当てはまると思ってた。