第11章 一緒の仕事してみた
麻天狼
神宮寺寂雷(医者)
「鈴森さん。簡単な物で申し訳ないんだけれど、スープでも飲むかい?」
インスタントのオニオンスープとカボチャのスープを持って歩いてくる彼
有難くカボチャのスープを貰ってソファに座る貴方の一つ開けた横に彼も座る
お互い1口飲んで一息つく
「お疲れ様。初めての執刀は疲れただろう。」
『はい。でも…人を救えるってやっぱりとてもやりがいがありますね。』
優しく微笑む貴方の顔を見て微笑む彼
「そうですね…。貴方に救われたあの人はとても幸せな人生を送れるでしょう。」
そして貴方の背中を撫でる彼
実はまだ緊張が抜けていなくて震えが止まらない貴方をずっと見てくれていたんです
伊弉冉一二三(ガールズバー)
「鈴森さん。君もこれから出勤?」
少し露出の高い服を来ていた貴方がナンパされているのを見て少し息を切らしながら声をかけた彼
ナンパ師達も彼を見て大人しく引いていきました
「…ふぅ、大丈夫かい?」
ニッコリ笑って聞いてくる彼にお礼を言う貴方
『ありがとうございます…。一二三さん!』
1度彼のお店で会ったことしかない貴方の名前もしっかり覚えててくれる人です
「いや、良いんだ。君の仕事ぶりはこっちでも良く聞くからね。時間があったら今度は君の店に顔を出しに行くよ。」
また会おうね、と微笑んで別れました
貴方が見えなくなったところで近々うちの店の子達と一緒に行こうと心に決める彼です
観音坂独歩(サラリーマン)
「ああ……蘭さん、お疲れ。」
会社には2人しか残っておらず一足先に終わったと伝えると少し微笑んで手を上げる彼
どれくらい残っているのかと思い彼のデスクを見ると今日中に終わりそうにもない量の資料が
『ええ!?…手伝うよ。ここまで残ってるなら警備員が呼びに来るまで手伝う。』
「え、そんな事しなくて良い!蘭さんは俺なんか気にしないで早く帰って。」
アタフタする彼のデスクから資料を一つ取る貴方
そして仕事を始めたのを見て大人しく彼も仕事を再開しました
警備員が来る前に帰れた彼は珈琲を貴方に渡します
「ありがとうな…、手伝ってくれて。」
久しぶりに早く帰れると嬉しそうに笑っている彼を見て貴方も笑顔になっています