第11章 一緒の仕事してみた
MAD TRIGGER CREW
碧棺左馬刻(ヤクザ)
「…誰にやられたんだテメェ。」
彼に無理を言って頼みこんで半分勝手に組の雑用をしていた貴方が火貂組から出てきたのを敵の組に見られてしまっていました
「…チッ。だからヤクザの真似事は辞めとけって言っただろ!あ゙!?」
怪我をして帰ってきた貴方を怒鳴りつけます
しかし貴方は何故かケロッとしていて
『…でも、殴られた分殴り返してきたよ?』
そういう貴方につい頭を抑える彼
「……そういう事じゃねえだろ。」
頭が少し冷えてきたのか部下に貴方の手当をさせながら何があったのかを問いただします
「まあ、ちゃんと殴り返してきたのは偉いじゃねえか。」
グシャグシャに貴方の髪を撫でる彼ですが頭の中では敵の組の奴をどう捻り潰すかでいっぱいです
入間銃兎(警察官)
「おや、気がききますね。」
夜遅くまでヤクザの相手をしていた彼に缶コーヒーを渡すとフッと笑って受け取ってくれます
「…どこかで弁当でも買っていきますか?」
運転しながら貴方に聞いてくる彼
しかし貴方は先を見越して買ってきていたパンやおにぎりを出します
するとつい笑ってしまっている彼
「はは、ほんと気がききますね。』
『……なんか恥ずかしいです。』
あまり見ない彼の笑う姿に照れる貴方
「なぜ恥ずかしいのですか?私は有難いと思っていますよ。」
そう言って彼はタバコに手を伸ばしましたがすぐにコーヒーに持ち替えました
毒島メイソン理鶯(自衛官)
「どうだ、そっちに魚はいるか。」
今は食料調達をしようと川に入っている貴方達
『いる!たくさんいるよー!』
と彼に返事をしながら魚を手掴みで捕まえた貴方
しかし手から逃げ出してしまいます
それを慌てて追った貴方
足が苔むした石で滑ってしまいました
転ぶ!…と思ったけど痛みはなくて
「…大丈夫か。怪我はしていないか?」
彼の腕の中にすっかり収まってしまっています
なんだか恥ずかしくなって魚を探すと
「ここに居る。」
と貴方を支えていない方の手でちゃっかり強く掴んでいます
それを見た貴方が吹き出すと彼も首を傾げながら笑っていました