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《ハマトラ》Hikari-ヒカリ-

第6章 キスの効果


「向こうは向こうでやってるんじゃないか?」

するとナイスの携帯が鳴った。立ち止まり、着信相手を確認するとアートからだった。多分、さっきの住所の話だろう。

『場所が分かったよ』

「どこだ?」

『…ファクルタース学園だ』


********************


「何故、あの教師はこんなところに住んでるんだ」

「まあ、理由はともかく分かりやすいところで助かった」

アートに教えてもらった場所。自分も馴染みのあるファクルタース学園。ここで一体なにをしているのか…ヒカリをどうしようと言うのか。

「レシオ達にも伝えといた、そのうち加勢に来てくれるってよ」

「そうか」

「…ここは嫌い…でもヒカリがいる、助ける!」

考えてる暇もなく走り出し、建物の中に入る。入り方は…強引に窓を撃ち破り入るしかなかった。

「何も変わってないな、ここは」

辺りを見渡してもあるのは部屋ばかり。どこにヒカリがいるのか分からない。どうしたものか。

「ナイス!ムラサキ!」

急に名を呼ばれたかと思えば、レシオ達が走ってこちらに向かっていた。

「ヒカリがどこに居るか分かったわ!さっき見たら動きがあったのよ、ヒカリは地下にある一番奥の部屋よ!」

ハニーの指示通りに地下に行く階段を降りる。…が、やはりと言うべきか監視役のミニマムホルダーに出会した。

「ここは俺達に任せろ!」

「パパッと片付けて行くからよっ」

「あぁ、頼んだ!」

レシオ達にミニマムホルダーを預け、奥へ奥へと進んで行く。奥に行くにつれ、監視役も少なくなり、一番奥の部屋にたどり着いた時には誰一人いなかった。
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