第6章 キスの効果
次の日ー
《ヒカリside》
ムラサキさんが到着してから私はハマトラ探偵事務所を訪れた。勿論、皆を夏祭りに誘う為にだ。
「こんにちわー」
「あ!ヒカリさん、こんにちわ!」
相変わらず、元気なコネコさん。今日はナイスくんとはじめちゃんは居らず、代わりにレシオさんとバースデイさんがいた。
「あれ?あそこんちのお嬢様じゃん」
「久しぶりだな」
「こんにちわ、レシオさん、バースデイさん」
私のことを覚えていてくれたみたいで嬉しい。カウンター席に座り、コネコさんに聞いてみる。
「コネコさん、今度土曜日に夏祭りがあるんですが…行きませんか?」
「夏祭りですか!?いいですね!行きましょう!」
コネコさんは元気に頷く。レシオさんとバースデイさんも依頼がないから来てくれるそうだ。後はナイスくんとはじめちゃんだ。ハニーとスリーも呼んだら来てくれるだろうか。
「ムラサキさん、ナイスくんに電話してくれますか?」
「あぁ」
ムラサキさんは携帯を取りだし、電話を掛ける。しばらく待っていると繋がったのか会話が少し続き、ものの数分で電話を切った。
「どうでした?」
「何がなんでも行くらしい」
「ふふっナイスくんとはじめちゃんらしい」
ハマトラの皆は全員来てくれるようで嬉しかった。今日はその報告をしただけで特にどこにも寄らず、自宅に帰った。