第2章 依頼人
受けてくれるようでひとまず安心する。
「だが、金がないことには話にならん」
「お金ならあります!!」
これだけの大役だ。それなりの報酬額がなくてはならない。
「すいません、紙ありますか?」
するとコネコさんが紙とペンを持ってきてくれた。お礼を言って紙に報酬をサラサラと書く。書き終え、それをムラサキさんの前に提示する。ムラサキさんの背後で金額が気になるのかナイスくん、コネコさん、はじめと呼ばれた少女が覗き込む。
「「はぁああ!!?」」
その金額を見た四人は目を丸くして大層驚く。
「0の数が多くないか?!」
「で、ですよね!!こんな大金、どうやって…!?」
ムラサキさんとコネコさんが口々に言う。
「その額でいいですか?」
「勿論だが…こんな大金払えるのか?」
「はい、大丈夫です、私の父と母は社長をしてましてそれなりにお金はあります」