第5章 学校の七不思議
三階は理科室や音楽室、多目的室などがある階だった。その教室を一つ一つ調べ、隠れていそうな場所は徹底的に調べた。
「うーん、いないなあ…」
ミニマムを使っても皆からは返答なし。次、次!と気合いを入れて廊下を歩いていたのだが…
グイッ
「え?」
腕を強く引っ張られ、ある部屋に無理矢理連れ込まれた。
***********************
《ムラサキside》
正体不明のミニマムホルダー。能力も顔も分からないまま、二階を捜索するがそれらしき人は居らず、階段付近で立ち止まり、ため息を漏らす。
「ムラサキ」
「ナイスか、どうだった?」
「誰もいなかったな」
「と言うか、ここまで分かっているなら犯人の居場所とかも検討がつかないのか?」
「それはお手上げだよ、能力も分からないのにさ」
ナイスは首を横に振る。
…嫌な予感がする
胸の内がザワザワするような感覚。落ち着かない。所でヒカリはまだ調べ終わっていないのか?もう、終わっていてもおかしくないのだが…