第4章 子供になっても…
「どうしてこんな事になってしまったんですか?」
「いや…俺にも分からないんだ、朝起きたらこんな体になっていたんだ」
「成る程…」
ムラサキさんの隣に座り、ため息をつく。
「これから買い物に行こうと思ってたんですけどねえ」
「悪いな…」
「ムラサキさんは悪くないですよっ」
申し訳なさそうに俯くムラサキさん。そんな姿まで子供だからなのか愛らしく見えてくる。
「それなら私が護衛役する…!」
「え?はじめちゃんが?」
「うん、その代わり、ご飯食べたい」
「分かった、分かったっナイスくんも行く?」
「いいのか?」
「うん!特に依頼もないでしょ?沢山の方が楽しいし」
ナイスくんも乗り気で行くことに。そうなるとムラサキさんは…。
「…」
私をジッと見つめてくる。行動まで子供帰りしているのか私の服の裾を掴んで離さない。
「ムラサキさんも行きますよね?」
「しょうがないから行ってやる」
「ふふっ」
こうして私とはじめちゃん、ナイスくん、ムラサキさんさ事務所を出て町に繰り出した。