第3章 人探しと再開
《ムラサキside》
飲み物を2本購入し、ヒカリが待つところまで戻ってきた来たのだが…。
「…いない?」
ヒカリがいたはずの場所には何もなかった。あいつが何も考えなしで行動するはずがない。それに勝手にいなくなることも…。
「どこに言ったんだ、あいつは」
手間をかけさせられるのはナイスと似ているようだ。
だが、俺がここを離れていたとは言え、たったの5分そこらだ。その間にヒカリがいなくなったのならそう遠くには行っていないはずだ。とりあえず、辺りを見渡してみる。
「…ったく」
悪態をつきたくなるのをどうにか押さえて真っ直ぐ道を進んでいく。
《ヒカリside》
遡ること5分前-
もしかしたらミニマムホルダーなのかもしれない…。そう仮説が出された直後、私の目の前を男性が走って通りすぎた。
「え…?」
一瞬だったが間違いなくその男性は私達が探していた人と一致した。
「う、嘘でしょ!?」
すぐ追いかけなくてはと思ったがムラサキさんが戻ってきていない。私がこの場を離れれば戻ってきたムラサキさんが困ってしまう。…だが
「ここで逃がしたら、また探さなくちゃいけなくなる…」
どんどん小さくなっていく男性の背中を見つめながら私は2択を迫られていた。このまま、男性を追い、捕まえるか。それともここに残り、ムラサキさんを待ってから行くべきか…。
「どうしよう…」
私は迷った末、どちらかを選んだ。