第8章 襲撃
貴方『ここがバレンタインでの…酷すぎるッ』
トール「大陸?こんな所に?」
キラ「ユニウスセブン?」
ユニウスセブンでの犠牲者は24万3千721人…これ程の人々が一瞬にして生活を奪われた。キラたちはひとつの扉を開くと子供を守るように抱きしめる母親の姿。
ミリィ「きゃぁぁっ!」
貴方『っ!うっ…』
キラ「リツカ!?」
貴方『ごめんッ…わかってたけどキツイ…』
キラ「少し休も?ね?」
貴方『うん…』
初めての光景に彼女は気分が悪くなる。これを見て戦争は本当にしてはいけないのだと実感させられる。
キラ「あそこの水を!?本気なんですか!?」
ナタル「あそこには一億tほどの水が凍りついているんだ」
キラ「でも!ナタルさんだって見たでしょ!?あのプラントには何十万人も人が亡くなった場所で!それを!」
マリュ「水はあれしか見つかってないの」
ムウ「誰も大喜びしてるわけじゃない。水が見つかった!ってよ」
キラ「フラガ大尉…」
貴方『誰もあそこには足を踏み入れたくない…でも生きる為には仕方ないと思う…私だって嫌だよ。墓荒らしみたいで…』
ムウ「俺たちは生きてるんだ。つまりは生きなきゃならねぇってことだ」
誰もあそこから水を取りたいとは思わない。しかし自分たちが生きる為には割り切るしかないのだ。
貴方『あのラミアス艦長』
マリュ「なにかしら?」
貴方『紙ってないですか?色ついてなくてもいいので』
マリュ「あると思うけれどなにに使うの?」
貴方『百合を…手向けたくて…』
艦長から許可を貰い、みんなとともに百合を折った。そしてそれをユニウスセブンの被害者たちに…安らかに眠れますようにと、リツカはラクスの歌を歌う。
キラ「民間船?撃沈されたのか?これ…」
貴方『キラ隠れて!ザフトだ!』
キラ「っ!アークエンジェルが見つかって応援を呼ばれたらアウトだ」
貴方『皆来ないといいけど…』
彼らはそのジンにライフルを向けて警戒する。そのまま離れていくと思えばポットが出てきてしまい見つかったのだ。
キラ「馬鹿野郎!なんで気付くんだよ!」
貴方『キラはやらないで!私がやる!キラは下がって!』
そういって彼の代わりにジンを撃ち落とす。自分は人を殺めたと思うと身体が震え出す。キラから通信が来たが誰の声も聞きたくなくて通信を切った。