第11章 分かたれた道
泣き止んだリツカにラクスは微笑み散歩に出かけた。アキラと二人きりになる。
アキ「座る?」
貴方『え?あ、うん』
アキ「まず自己紹介からするか?」
貴方『ううん。聞きたいこと…あるんでしょ?』
アキ「やっぱり気づくか」
アキラとキラが話したあと、キラはリツカに「ニホンジン」ってのはなにか聞かれたのだ。彼女はキラにいつか話すと言って誤魔化していた。
アキ「じゃあ遠慮なく。君は日本人か?」
貴方『うん。アキラもだよね?』
アキ「ああ。君の経緯を教えて欲しい」
貴方『ここに来た経緯か…そうだね。あまり覚えてないんだ』
リツカは覚えていることを出来る限りアキラに話す。そしてここに来てからの経緯も。
アキ「お前凄すぎねぇ?俺なら出来ねぇわ」
貴方『そうかな?アキラなら出来そうだけど』
アキ「確かに俺もザフト軍ではあるけどよ…ガンダムに乗って戦うことはねぇな」
貴方『あっ私も聞きたいことある』
アキ「ん?」
貴方『アキラってラクスのこと好き?』
アキ「なっ!なななっ!」
アキラはさっきまでの冷静の顔ではなく、林檎のように顔が真っ赤に染まる。まさかバレるとは思ってなかったんだろう。
アキ「ラクスは推しだったんだよ…でも助けて貰った時のあの笑顔が可愛くてさ…もう一目惚れだったんだよぉぉ…」
貴方『すごく惚れてますやん』
アキ「わかるだろ!?あの天使の笑顔!!」
貴方『それには賛同する。なにあれ人じゃないよ。もはや女神だよ』
アキ「そう!女神なの!惚れてまう理由がわかるだろ!?」
貴方『わかる。私もさ…キラを推しとしてじゃなくて一人の男の人として好きになっちゃったんだよ…』
アキ「見てたらわかるわ。お互い結ばれるよう頑張るか〜」
貴方『応援してる』
アキ「ははっ俺もリツカの恋を応援してる」
二人は互いに相手の恋を応援する。そして、廊下ではそれを聞いてしまっていた二人がいる。もちろん誰が好きとかは聞こえていない
ラク「あら〜?なんだか楽しそうですわね」
キラ「ですね…(リツカ好きな人居たんだ…誰だろ…モヤモヤする…)」
ラク「あらあら(早く結ばれればよろしいのに。アキラも私に言ってくるのを待ってますわ)」
そんな事を思っていたなんて恋バナをする二人は知らず、楽しいひと時を過ごした。