第2章
彼女は見事に俺の両親を虜にした。
あれから毎日母はすみれちゃんすみれちゃんと耳にたこができる程呼んでいる。
可愛がられているとは思うが、俺から見てもかなりしつこいので心配に思っている。
父は父ですみれちゃんすみれちゃんと頻繁に名前を呼ぶ。
制服しか持っていなかったすみれちゃんに服を購入した訳なのだが、父はざっと数十着もの服を買ってきた。
親子なだけあって趣味は似ていて、割と俺もこの服を気に入ってしまっている。
しかしよく彼女によく似合っている…
人形のように整った顔、身体は細すきず、着いているところには肉が付いていて足はすらっと長い。
なんでも着こなしてしまう彼女は
今までに見た事のないほど美しいと思った。
そんな俺も、彼女の事をとても気に入っている。
彼女曰く、俺の事は兄の様に思っているらしい。
俺からすると少々不本意ではあるが…
身寄りもなく突然知らぬ山に舞い降りた彼女のことを考えるとそれはそうだろうと思う。